内蔵矯正テクニック

内臓矯正テクニックとは、種々の理由で、正しい位置からズレてしまった臓器を、本来、在るべき場所に戻し、本来の力を発揮出来る環境を整えるのテクニックです。

 

内蔵の在るべき場所

肝臓や心臓、腎臓や脾臓など、身体の各内臓器は、本来、「在る場所」が決まっています。

パズルを思い浮かべてください。

例えば、100ピースのパズル。100個のピースは、各々場所が決まっており、正しい位置にピタッと収まると、一枚の画が出来上がります。

ピースの位置が違っていたり、隣のピースに乗り上げていたり、向きが違っていると、正しい画にはなりません。

人間の身体も同じです。

身体の各臓器には、「在るべき場所」があり、正しい位置にあってこそ、本来の力を発揮することができます。

 

他の治療で改善しない理由

当院には、他所の治療では症状が改善されなかった方も、よく来院されます。

「腕が挙がらない、腰が曲がらない、膝が伸ばせない」

 

「病院で注射も打った、薬を飲んだ、電気をかけた。」

「辛い部分をほぐすマッサージに毎日通った」

「ポキポキと骨を矯正する整体を受けた」

 

しかし、一向に治らない。もしくは、効果は一時的で直ぐに再発してしまう。

このように訴える方が、たくさんいらっしゃいます。

 

なぜ、このような事が起こるのでしょうか?

それは、治療すべき部位を勘違いされているのが原因かもしれません。

 

原因は過労した内臓にある

一昔前、水も空気もキレイな環境で、肉体労働が中心だった時代。

「腕が挙がらない、腰が曲がらない、膝が伸ばせない」

これらの症状の原因は、腕(肩)、腰、膝の使いすぎや、ケガなど、ズバリその部位にありました。

 

歪んだ骨に力を加えて元の位置へと矯正する、患部を揉みほぐすといった手法は、その時代に合わせて開発された治療法です。
しかし、現代では必ずしも、その手法のみで期待する改善が得られるとは限りません。

 

今と昔では、決定的に異なるものがあります。

それは、環境です。

環境とは、我々が暮らす地球の環境であり、生活様式のことです。

 

昔の環境と比べると、空気や水は汚染され、土壌に含まれるミネラルは大幅に減少しました。
食品には添加物が大量に使われ、電子レンジは素材の細胞を破壊し、栄養素は抜け落ちます。
パソコン、スマートフォンは当たり前になり、脳は常に電磁波の影響を受けています。

 

この激変した環境が、特に大きな負担を強いる体の部位はどこでしょうか?

それが内臓なのです。

症状が出る部位は、腕(肩)、腰、膝でも、その根本には、日々、大きな負担を強いられている内臓があります。

辛い部位だけを治療しても、一向に状態が改善しない理由は、この内臓の負担が取れていないからに他なりません。

現代を生きる我々の治療には、内臓状態の改善が、もはや必須事項です。

 

肝臓の不調で腕が上がらない

内臓が原因となる不調の一例として、当院の臨床で実際にあった症例をご紹介します。

 

その患者さまは、腕が挙がらないという症状にお悩みでした。

おからだを診察したところ、特に目についたのは肝臓の不調でした。

現代の糖質・脂質過多の食生活や、添加物が多く使われた食品は、肝臓に大きな負担をかけます。

過度な負担を強いられた肝臓は、柔軟性を失い、固く縮こまります。

その状態が続くと、やがては形を崩し、本来あるべき正しい位置からズレてしまうのです。

 

すると、どういう事がおこるでしょう?

 

まずは、肝臓に隣接する横隔膜が一緒に引っ張られ、健康的な呼吸が出来なくなります。

横隔膜に不調が起こると、呼吸に連動して動く肋骨、鎖骨、さらには肩甲骨の動きも悪くなります。

 

腕を上げる動作には、肩甲骨の円滑な動きが必須です。

しかし、こういったメカニズムで不調が連鎖することにより、最終的に腕が挙がらなくなってしまうのです。

 

この患者さまの場合、腕や肩には一切触れなくとも、肝臓の機能や動きを高める手技を行うことで腕はスッと挙がるようになりました。

 

内臓の不調は連鎖する

不調の原因は、必ずしも1つの内臓だけにあるとは限りません。

 

例えば、前項でも取り上げた横隔膜。

この横隔膜は、胸の下、お腹との境目に存在する筋肉です。

 

傘を広げたような形をしている横隔膜ですが、この筋肉は呼吸に関係する大変重要な器官です。

横隔膜は、肝臓の他にもいくつかの臓器と一部を接しています。

 

右下には肝臓

左上には心臓

左下には胃

 

これらの隣接する臓器は、お互いに影響を及ぼし合っています。

 

右腕が挙がらないのであれば、肝臓が。

左腕が挙がらないのであれば、心臓が原因である場合があります。

 

同じような機序で、腎臓が原因となって、腰が曲がらない、伸びない症例も、臨床ではよく遭遇します。

 

このように、どれかの臓器が不調となれば、隣接する全ての臓器、更には臓器に隣接する骨、筋肉…。

次々と隣接する部位に影響が広がります。

 

当院では、このような不調の連鎖が起こらぬよう、おからだ全体の状態をシッカリと捉え、全ての不調の原因に対し、丁寧に調整を行います。

 

 

 

優しい施術で自己治癒力を引き出す

内臓の不調を改善するために行う内臓矯正テクニックですが、実際の手法は、クラニアルテクニックと同様に、とても優しい力で行います。

 

内臓の矯正に強い力はいりません。

人間の身体には、本来、「自ら治そうとする力」が備わっています。

個々の内臓レベルで考えれば、それぞれの内臓は、本来の機能を発揮するために、元ある定位置に戻ろうとする力があります。

この力が発揮できる環境を整えてあげれば、後は何もしなくても、自然と身体は回復していきます。

 

当院の役割は、内臓が変位してしまう理由を探し出し、それを解除し、「自ら治そうとする力」がちゃんと働ける環境を整えてあげることです。当院は、あくまでサポート役です。

 

自分の身体を治すのは、自分の力。

 

患者さんご自身が、自分の不調の原因を理解し、それを改善、また、再発を防止できるようにすることが重要です。

当院では、不調のメカニズムについても、患者さんへ詳しくお伝えさせて頂いております。