高麗手指鍼療法

高麗手指鍼療法とは、手(手のひら・手の甲・指)に専用のハリを施すことにより、お悩みの症状・疾患を改善させる治療法です。

高麗手指鍼療法では、どのような疾患であってもハリを施す部位はすべて手指のみです。

このため、施術時に衣服を脱ぐ必要はありません。
また、どのような姿勢でも全疾患に対する施術が可能です。

例えば、子宮や膀胱の治療点は手のひらの下方にあります。
婦人科疾患や泌尿器科疾患であっても、お腹を出す必要はありません。

 

手のなかに存在するからだ

手のひらには全身すべての臓器・器官に対応するポイントが存在しています。

このポイントを「相応点(そうおうてん)」と呼びます。相応点の図解

 

各臓器に対応する大まか位置は写真の通りですが、患者さまによって微妙に位置のズレがあります。疾患の種類や症状の程度などにより位置のズレが生じてくるのです。

 

例えば、婦人科疾患の治療の場合でご説明します。
※手のひらの相応点と、対応する臓器を指し示した、上記のイラストをご参照ください。

 

手のひらの中で婦人科臓器(子宮・卵巣)に対応する位置は、手のひら中央よりやや下方のところにあります。

子宮筋腫や子宮内膜症を治療する際には、上述した子宮に対応する部位(A5という部位です)がハリを施す重要なポイントとなります。

 

実際の治療の際には、ハリを施すポイントは「点」ではなく「面」として現れます。

子宮筋腫では筋腫の大きさや位置、子宮内膜症では子宮内膜の増殖範囲や、患っている期間などによって、A5という位置を中心として上下左右に拡がりをもって現れます。

拡がり方としては、概ね丸く円として現れますが、患者さま各々のおからだの状態によって、円は小さくなったり大きくなったりします。

高麗手指鍼療法を用いた治療では、ハリを施す範囲を的確に捉え、その部分に的確な本数のハリを施すことにより、最大限の治療効果を得ることができます。

 

からだの経絡は指にも存在する

人間のからだには経絡(けいらく)と呼ばれるツボの道が、頭の先から足の裏、内蔵に至るまで、一定の法則にもとづいて全身を巡っています。

そして、この経絡は指にも存在します。高麗手指鍼療法においては、経絡は気脈(きみゃく)という名で主に小指と薬指に存在します。

厳密には小指・薬指それぞれの手のひら側と手の甲側に、12本の気脈が存在しています。

高麗手指鍼 経絡ツボ高麗手指鍼 経絡ツボ

 

指の気脈と全身を巡る経絡とは、相互に密接なつながりを持っています。

指の気脈にハリを施ことにより、全身の経絡の流れを整え、自己治癒力を高めることができるのです。

参考までに、前述した子宮筋腫や子宮内膜症の治療の場合ですと、

小指の腹側にある脾気脈(ひきみゃく)と肝気脈(かんきみゃく)、
小指の甲側にある腎気脈(じんきみゃく)と膀胱気脈(ぼうこうきみゃく)、
薬指の腹側の心気脈(しんきみゃく)、薬指の甲側の小腸気脈(しょうちょうきみゃく)、

などが高麗手指鍼療法による治療では特に重要な部分となります。

これらの気脈のなかから、その患者さまに一番適した気脈を選びハリを施していきます。

 

からだの声を聴く

「ハリを施す範囲を的確に捉え、その部分に的確な本数のハリを施すことが重要」

「その患者さまに一番適した気脈を選びハリを施す」

と前述させて頂きましたが、患者さま毎に異なる相応点・気脈を具体的にどう探すのか?

これを可能にするのが、入江フィンガーテスト(以下、FT)という特殊な検査法です。

FTとは、患者さまの手(掌、手の甲、指)から発せられる微細な反応を検知するための検査法です。

特殊な検査と聞いて不安を覚える方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。

わたしの指で手のひらを軽くなぞるだけです。

具体的には、わたしの指で、手のひら(または甲)に存在する相応点と、5本の指に存在する気脈(後述します)に触れていきます。

たったこれだけの動作ですが、修練を積むと、このFTで患者さまのお身体の状態が分かります。

また、このFTを使うことにより、

  • その日の最適な治療 → どの施術法が最も効果的か
  • 治療部位 → 一番の問題箇所はどこか
  • 治療の強度 → 治療時間や刺激量

などが分かるようになります。

FTとは、患者さまのお身体が発しているサイン、言い換えれば、「からだの声」をキャッチする検査です。

入江フィンガーテスト1入江フィンガーテスト2入江フィンガーテスト3