たなうらブログ  ~令和の時代に、ご唱和ください~

「はだ色」

こんにちは、松坂です。

 

「はだ色」が消える!?

 

先日、テレビを見ていると、
そんなテロップが出ていました。

 

僕ら昭和世代は、
何の違和感もなく使っていた「はだ色」という言葉

 

クレヨンにもクーピーにも、
当たり前に「はだ色」という表記がありました。

 

これが現代では、
差別に当たる、不適切だ、という理由で、
「はだ色」表記がなくなっているという内容でした。

 

代わりの呼び名は、
「うすだいだい色」「ペールオレンジ」

 

娘(小学5年生)に聞くと、
幼稚園の頃からその呼び名だったよ、と。

 

「はだ色は知ってる?」
と聞くと、
「知ってるけど、差別用語だから使っちゃいけないって、先生が言ってた」
と。

 

ここに少し引っかかりました。

 

差別用語

 

果たしてそうなのかな?

 

「はだ色」
これは日本固有の言葉だと思います。

 

いわば日本という国の文化の中で生まれた言葉
そして、その文化圏の中で使われてきた言葉

 

例えば、「はだ色」の製品を海外へ輸出するとして、
そこに「skin color」とは表記しないですよね。

 

 

肌の色、ジェンダー、
公平、平等が叫ばれる世の中です。

 

理不尽な差別や迫害はあってはなりません。
悪しき慣習があるのなら、それは改善すべきです。

 

先の「はだ色」のような表記、言葉は、
そこに当たるのでしょうか?

 

「言葉狩り」という言葉もあります。

 

これに関しては、様々な意見があると思います。

そして、それでいいと思います。

 

 

先の娘との会話のつづきです。
娘の言葉を受けて、僕はこう返しました。

 

「差別用語だと思う?」

 

すると、娘。

 

「うーん、わからない」
「それより何かお菓子ないの?お腹すいた」

 

(笑)

 

今風に書けば(草)

 

小5の彼女には、
「はだ色の考察」よりも、
自分の空腹具合の方が気になるようです。

 

娘宛のLINEの文中に(笑)と書いたら、
「古っ!」
と言われました。

 

古くて何が悪い😝

これが昭和のスタンダードだ!

 

そう言ってやりました。

 

 

時代が変われば、価値観や表現、感覚も変わります。

 

変わる最中では、
過去のモノに対する抵抗や反発も出てきます。

 

治療家目線で見れば、
病気や症状を「手放していく」最中で起こることも、
まさにこれと同じです。

 

悪者探しをして、誰かを叩くのではなく、
目の前の誰かの考え、想い、感覚を、
まずは素直に聞ける、感じることのできる人でいたい、

そう思います。