たなうらブログ ~令和の時代に、ご唱和ください~
潰瘍性大腸炎について、今思うこと。その2
院長松坂です。
大きな台風が来ています。
大難が小難に、小難が無難になることを願っています。
さて、前回の続きです。
潰瘍性大腸炎発症の原因となるストレス
「ストレス」という一語で括るのではなく、
いつ、誰(何)との、どんな種類の、
ストレスが原因なのか。
まずはこれを探っていくことが肝要です。
では、それをどう探るのか?
この鍵となるのが、潜在意識です。
人の意識を二つに分けると、
顕在意識と潜在意識に分けられます。
顕在意識とは、
普段、自分で自覚をしているコントロールが可能な意識です。
対して、潜在意識とは、
自分では自覚していない意識、胸の奥にある思い、です。
そして、人の意識全体を10とすると、
この2つの意識の割合は、
顕在意識が1割、潜在意識が9割です。
要するに、自分で自覚している部分は、
たったの1割に過ぎない、ということです。
言い換えれば、自分の意識のほとんどを、
普段、自分では分かっていない、ということです。
9割を占める大きな意識なのに、
普段、自分で分かっていないから、
カラダはこれを分かって欲しくて、
ここで感じていることを気づいて欲しくて、
カラダは症状や病気という形でサインを出します。
まずは、今、カラダに起きている症状、病気を、
ただ悪いモノとして捉えるのではなく、
それには何かの意味・サインがあるのだと捉えること。
病気はなってしまったのではありません。
症状は出てきてしまったではありません。
そこには、意味があるから、
なっている、出しているのです。
当院では、この健康哲学、理念でカラダを捉えています。
ですので、「病気を治す」という言葉は使いません。
意味を知って、「病気を卒業する」
カラダからのサインに気付き、「病気を辞める」
潜在意識のサインを受け止め、それを理解するから、
症状を出す必要がなくなるのです。
症状だけを見ていては、その原因は見えません。
「木を見て森を見ず」
とは良く言ったもので、
病気の本当の原因を見つけるためには、
その部位に捉われずに、
カラダ全体を観ることが必要です。
「見る」のではなく、「観る」
俯瞰して、カラダを広く大きく観る。
潰瘍性大腸炎であれば、
炎症・潰瘍が起きている大腸だけを見るのではなく、
胃、十二指腸、小腸などの消化器全体の状態を観る。
そして、消化器だけではなく、
その機能を調整する神経系、ホルモンの流れを観る。
次に、その活動に大きく影響を与える
感情やメンタル(精神)の状態を観る。
さらには、東洋医学の視点から、
気やエネルギー、経穴(ツボ)や経絡の流れ・状態を観る。
この様に、いろいろな角度からカラダを観ることによって、
今のカラダの全体像がみえてきます。
そして、この中でも、
カラダの状態を大きく左右させるのが、
感情やメンタル(精神)です。
誰しも一度や二度、経験があると思います。
職場、学校に嫌いな奴がいるから、
日曜日の夜は気分が沈む。
翌、月曜日の朝はいつもお腹が痛くなる。
大好きなあの人に会えるから、
疲れているのに眠れない。
会える日には、朝早く目が覚めて、
カラダもとっても軽い。
感情のチカラ、メンタルの状態は、
顕著にカラダに現れます。
次回、「その3」では、
この感情やメンタル(精神)に関して。
潰瘍性大腸炎の裏にある特定の感情について、
触れていきたいと思います。