クラニアルテクニック
クラニアルテクニックとは、頭蓋骨の縫合(骨と骨との繋ぎ目)を動かすことによって、頭蓋骨の中に収まる脳の働きを回復させ、身体の不調を改善するテクニックです。
頭蓋骨矯正というと、美容における小顔矯正の手法として、ご存知の方が多いかと思います。
小顔も効果の一つですが、当院の頭蓋骨矯正(クラニアルテクニック)は、単純な歪みの改善や、外見的に骨の位置を矯正することを目的とはしていません。
頭蓋の縫合を緩め、頭や顔の歪みを治すことで、脳から仙骨までつながる硬膜の歪みを整え、脳脊髄液の流れを正常に導くこと。
これが、クラニアルテクニックの真の目的です。
頭蓋骨を調整し脳脊髄液の流れを正す
脳脊髄液とは、脳でつくられ、脊髄を伝わって全身に行き渡る、言わば「身体を滋養するお水」です。
このお水は、頭部から脊髄を通って仙骨までの間を呼吸に合わせて循環し外部からの衝撃を和らげ中枢神経を守っています。
また、脳脊髄液は神経に栄養を与え、老廃物を取り去る役割も担っています。
このため、その流れが滞るとカラダに様々な不調を引き起こします。
我々の生命活動には、脳脊髄液の循環がスムーズに行われることが、非常に重要なのです。
頭の骨と内臓の関わり
頭蓋骨は、15種23個の骨で構成されています。
それぞれの骨には関連する内臓があり、その不調は、頭蓋骨の変形や、位置の変位として現れます。
例えば、前頭骨というおでこの骨は、肝臓に不調があると、凹んだり、左右片方だけ盛り上がったりします。
また、頭のてっぺんにある頭頂骨という骨は、副腎に不調があると、歪みや変位を起こします。
顔や頭は、他人に最も見られるところであり、自分でも毎日目にするところです。
そこに出る歪みや変位は、身体の内側が発する「不調に気づいて!」というサインです。
クラニアルテクニックでは、この「身体が発するサイン」をしっかり捉え、頭蓋骨の変位を改善することで、カラダが本来の流れを取り戻すよう導きます。
【10円玉の重さ】で頭を動かす
クラニアルテクニックは、頭に、そっと手を触れる位の優しい圧で行います。
その圧の強さは、僅か5g以下。
おでこに10円玉を乗せてみてください。
その重みくらいの力で、頭の縫合を動かします。
「これで矯正なんて出来るの?」
よく聞かれる質問ですが、もちろん出来ます。
巷では、ゴリゴリと押すなど、患者さまに痛みの我慢を強いる矯正もあるようです。
しかし、このような乱暴な矯正法では、身体を正しい流れに導くことはできません。
力任せの矯正は、体の「防御反射」を引き起こします。
それにより、頭蓋の縫合がより強く固まり、症状を悪化させる危険性すらあります。
むしろ、優しい圧だからこそ、頭蓋骨の矯正が可能になるのです。
内臓矯正テクニック、NST・エネルギー療法にも共通しますが、この優しい施術も当院の真髄の一つです。