患者様の声
IRA(回腸直腸吻合術)後の腹痛、下痢、下血。ハリ治療でプレドニンから離脱ができました!!
IRA(回腸直腸吻合術)後の腹痛、下痢、下血。ハリ治療でプレドニンから離脱ができました!!
経緯:
H24
6月 潰瘍性大腸炎発症。
7月 急激に悪化、盲腸破れ緊急オペ、人口肛門造設、直腸のみ残し大腸摘出。
8月 退院。
H25
2月 人工肛門閉鎖手術。
6月 残っている直腸が徐々に悪化。
8月 ステロイド服用開始→あまり良くならず、たなうら治療院へ通院開始。
私の場合、この病気を発症後、急激に悪化し、あれよあれよという間に大腸摘出のオペになってしまいました。幸い、当時状態の良かった直腸のみ残すことができました。しかし、半年のストマ生活は精神的にも辛い生活でした。当時、5才と2才の小さい子供を抱えながら、年2回の手術。家族の支えがあって、乗り越えることができました。
ストマの間は、病気の症状は落ち着いていましたが、人工肛門閉鎖後3ヶ月もすると、徐々に症状が悪化。通常2〜4回だった泥状の便の回数が、8回、10回、13回と、2ヶ月くらいの間で増えていき、出血したり、粘液が混ざったりしてきました。かかりつけの医師に薬を変えてもらったり(注腸、ステロイド注腸)、最終的にはステロイドを服用することになりました。しかし、一向に改善が見られず。たなうら治療院のHPを見つけ、わらをもすがる思いで電話をかけました。
決め手となったのは、やはり院長の松坂さんが、同じ病気で長年苦しんでこられた経験があったこと。私は家族にしか、この病気のことは知らせていませんでした。初めてたなうら治療院を訪ねた時の印象。松坂さんは私の話にきちんと耳を傾けてくれ、辛い症状の話にも、経験した人だからこそわかる理解を示してくれました。家族もなかなか理解できないこの病気について、一緒に話してくれる人ができたというホッとした気持ちは今でも忘れません。
はりについての説明を受け、1回目の治療を受けてみました。特に便の回数など変化は見られなかったのですが、とにかく眠くなりました。はりをさすことで、体には何かしらの影響はあるのだろう。それがいつか病気の症状が良くなることを信じて、週2回のはり治療を始めました。松坂さんと病気のことや、辛い症状の話をしていると、心が軽くなります。なかなか人に言いにくいこと(トイレにかけこむとか、夜中にトイレで起きるとか)を、声を大にして話せることが、何より私にとって心の救いとなりました。そして、日々子育てに追われ、一人になる時間がなかなか取れない私にとって、たなうら治療院での時間は、寛げる時間でもあります。(これも家族の支えあってですが...)
ステロイドとはり治療を併用して、便の回数が7〜8回まで少なくなってきました。徐々にステロイドを減量し、0に戻し、一週間もすると少しずつ状態がまた悪化し、回数も増え、食事を取るとおなかがゴロゴロし、すぐにトイレに行きたくなるような状態になってしまいました。その時、はりの治療を続けるか、正直迷いました。しかし、やめたことで今の状態よりさらに悪化することが恐くて、結局続けることにしました。
病院での治療は、次のステップとしてG-capを始めることになり、これが効かなかったらどうしようと、とても不安でした。10回で1クール終了なのですが、回数を重ねても私にはあまり効果がなく、残念な結果となりました。
私の状況を近くで見ていた松坂さんは、いろいろ考えて下さって、治療を施してくれました。あまり改善しない状況が続いたので、1回の治療で2度のはりをさす施術も行ってくれました。それほど私の状態は良くなかったのでしょう。体重も3〜4kg落ちてしまい、めまいがする時もありました。2度のはり治療はしばらく続きました。これには時間と労力を費やします。松坂さんは、私が少しでも改善するようにと、率先して施術を行ってくれました。本当にありがたいです。
ちょっと心配なこと、気にかかったこと、こんなこと聞いても大丈夫かな?ということも話せるような信頼できる先生です。私の一方的な思いかもしれませんが、それだけの信頼関係を築き上げることができたと思っています。
体の状態は急激に改善することはなかったのですが、少しづつ良くなっていきました。しかし、完全な状態ではなく、まだ不安が残る状態。今年の2月です。4月には子供達が入学、入園を控え、忙しくなることが予想できていたので、それまでに何とか今よりも良い状態に持っていきたい思いがありました。
以前から興味のあった漢方について、松坂さんに相談しました。これは私にとって勇気がいることでした。一生懸命やってくれている松坂さんに申し訳なく思いましたが、それほど切羽詰まっていました。
松坂さんは嫌な顔一つせず、すすめて下さいました。きちんとした漢方医を探して下さいねとアドバイスつきで。2月くらいから、週1回のはり治療と漢方薬を飲み始めました。すると徐々に体調も良くなり、出血もなくなり、便の回数も減り、食事も取れるようになり、体重も増えていきました。私にとって東洋医学サマサマです。あきらめないで続けてきて、本当に良かったです。
今は状態が落ち着いてきたので、2週間に一度のペースでたなうら治療院に通院させてもらっています。ここまで私が通院できたのも、松坂さんのお人柄の一言に尽きます。うちからは少し遠いので通うのは大変なのですが、行く時と帰る時の自分の心のモチベーションが違うのです。患者さんの話に熱心に耳を傾けてくれ、ご自身の体験を基に患者さんの心に寄りそってくれること、それは体を病んでいる者にとって、一番求めるものだと思うのです。松坂さんとお子さんの年齢が近いこともあり、子供の話で盛り上がったりと、たなうら治療院に来ることは息抜きできる時間でもあります。
松坂さんが「HPにのせる患者さんの声をかいてもらえますか?できれば手書きでお願いします。手書きのほうが、思いがこもっていると思うんです。」と熱く語ってらっしゃいました。そういえば私も、たなうら治療院のHPを初めて見た時、患者さんの手書きの手記を読んで受話器を取りました。今、この私の手記を読んで迷っていらっしゃいましたら、一度たなうら治療院を訪ねてみることをおすすめします。悩んでいる症状が少しでも改善するよう、一生懸命一緒に考えて下さいます。心強い味方になってくれると思います。
この手記が、今これを読んでいる方のお役に立てれば幸いです。そして、松坂さん、これからもどうぞよろしくお願いします。読んで下さいまして、ありがとうございました。
院長から一言
当院で治療を開始し、プレドニンの減薬、離脱までは順調に持っていけたものの、そこから先が長く険しい道程でした。病状は、三歩進んで二歩下がる状況のなか、様々な手法によるアプローチを試みましたが、状況を大きく改善するまでには至りませんでした。
そのなかで、漢方薬に可能性を求めたM.Yさんのご判断は、賢明な選択でした。
UC患者として様々な治療を受けてきた者として、また鍼灸師として様々な治療法を学んできた治療家として、高麗手指鍼は自信をもってお勧めする治療法です。
しかし、この治療法が全てだとは、毛頭思っておりません。M.Yさんのおからだには、高麗手指鍼の治療は「主」ではなく、「従」の役割を果たしたのだと思っております。
病状が一進一退を繰り返し、お辛い時も多々あったと思います。そんな中で、諦めずに今日までよく頑張って下さいました。ご来院当初より、お顔色も良くなり、楽しそうにお子さんの話をされる姿を拝見する度、わたしも嬉しく感じております。
そのお顔が再び曇ることのないよう、状態維持のお手伝いができれば本望です。
