潰瘍性大腸炎の患者様へ

たなうら治療院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」のご案内

 

はじめに

当たなうら治療院院長の松坂も、潰瘍性大腸炎の患者でした。

潰瘍性大腸炎の苦しみは、我が身をもって経験して参りました。

わたしが治療家を志したのは、潰瘍性大腸炎を患ったことがきっかけです。

病院以外の治療法、西洋医学とは違った視点で、潰瘍性大腸炎に立ち向かうため、治療家になりました。

熱い想いを胸に臨床に出ましたが、そこにあったのは大きな挫折と敗北感でした。

特定疾患に指定される潰瘍性大腸炎。

当たり前ですが、その治療は簡単なものではありません。

思いの強さと、治療の効果は全くの別物であることを、まざまざと見せつけられました。

挫折と悔しさを糧に、多大な時間と費用をかけ、様々な流派の技術を学ました。

そして、「これだ!」という治療法に巡り会い、技術の研鑽を積み、『たなうら治療院』を開院したのが2011年のことです。

 

進化した潰瘍性大腸炎の治療法

現代は、変化の早い、激しい時代です。

インフルエンザウイルスに、毎年「新型」が出るように、病気は常に進化しています。

「以前は効いた薬が、治療法が、今回は効かない」

疾患を問わず、初診時に、多くの患者さまが言われる言葉です。

 

事実、潰瘍性大腸炎においても、私が罹患した20年前と今では、病状の表れ方やタイプ、寛解・再燃のきっかけや経緯が、異なっています。

 

自然環境が、食品が、社会が、病気が、目まぐるしく変化をする中で、我々人間のからだも大きく変化をしています。

これらの変化に対応するためには、薬や治療法も、時代と共に変化をさせなければなりません。

 

当院においては、この変化に対応するために、2015年から2016年にかけて、潰瘍性大腸炎に対する『治療法の進化』を試みてきました。

従来より用いていた高麗手指鍼療法と併せて、クラニアルテクニック、内臓矯正テクニック、エネルギー療法を取り入れることにより、潰瘍性大腸炎による症状の改善率、改善スピードは格段に上がりました。

そして、2018年からは、これらの治療法を更に効果的に用いるため、特殊な検査法を導入し、潰瘍性大腸炎の本当の原因に的確にアプローチすることが出来るようになりました。

 

当院では、患者さまのご年齢や体力、ライフスタイル、潰瘍性大腸炎の罹患歴、潰瘍性大腸炎の症状等を考慮して、独自の検査法と数種の治療法を組み合わせて用います。

 

また、自身が潰瘍性大腸炎患者という経験を活かして、ネットや書物上の知識だけではないリアルな体験談や、潰瘍性大腸炎特有のお悩みへのアドバイス、西洋医学との上手な併用方法をお伝えいたします。

さらに、食事や仕事、学業といった日常生活に関しての注意点や、ご自宅で出来るセルフケアのご紹介とご指導も併せて行います。

 

この「治療、アドバイス、ご提案、ご指導」までの一連の流れを、当たなうら治療院のUC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」と呼びます。

 

UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」は患者さまと二人三脚で、大幅なQOLの改善を目指す、たなうら治療院独自のメソッドです。

 

潰瘍性大腸炎でお困りの方へ

あなたや、あなたの大切な方が悩んでらっしゃる症状は、わたし自身が長年経験してきた症状です。

 

トイレの悩み、薬の副作用の不安、就学、就労に関すること、何でも仰ってください。

 

経験者にしか分からないことがあります。

経験者だからこそ分かることがあります。

 

ペンタサ、アサコールだけでは症状の改善が叶わない方、

プレドニンの使用でも症状がコントロール出来ない方、

プレドニンを離脱できずに悩んでいらっしゃる方、

cap療法、レミケード、ヒュミラの使用でも、症状が改善できない方、

大腸摘出手術に踏み切るか否か、決断を迫られている方、

 

病院の治療だけが潰瘍性大腸炎の治療ではありません。

 

潰瘍性大腸炎のお辛い症状を改善するために、当たなうら治療院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」を是非お試しください。

 

視点を変えてカラダをみれば、新しい可能性がみえてきます。

 

当たなうら治療院は、潰瘍性大腸炎の治療に全力をあげて取り組んでおります。

 

たなうら治療院のUC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド

このページでは、当院独自のUC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」の詳細を中心に、当院で治療を受けていただく上で、ご理解いただきことをご説明いたします。

 

潰瘍性大腸炎(UC)の一般的な知識、概要をお知りになりたい方は、「潰瘍性大腸炎とはこんな病気です」のページをご覧ください。

 

 

<目次>たなうら治療院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」

 

  1. UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッドのながれ
  2. 3大要因に対するアプローチ
    1. 食生活に対するアプローチ
    2. ストレスに対するアプローチ
    3. 体質に対するアプローチ
  3. 当院の治療適応となる潰瘍性大腸炎の分類
  4. 妊娠中・ご出産直後の方の治療
  5. 子供の治療 (小児の潰瘍性大腸炎)
  6. 治療の頻度と治療回数
  7. 治療の効果と治療中止の判断
  8. 意志の確認
  9. 当院における潰瘍性大腸炎の治療実績
  10. 治療を受けて頂いた患者さまの声
  11. 西洋医学の治療効果を高め、弱点を補う
  12. 補完療法(民間療法、代替療法)の選び方
  13. 当院から患者さまへのお願い
  14. 医療機関への通院が必要な理由
  15. 当たなうら治療院院長 松坂の思い

 

UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッドの流れ

当院では、独自の特殊な検査法を用いて、施術を行います。その中で、患者さんのおカラダの反応を読み取り、手のみにハリを施す高麗手指鍼療法(こうらいしゅししんりょうほう)、クラニアルテクニック、内臓矯正テクニック、エネルギー療法等の治療法の中から、最適なものを選び用います。
必要な施術は、その都度、カラダが教えてくれます。ですので、施術は毎回同じではありません。
マニュアルはありません。その時々に応じて、必要なことをする、必要ではないことはしない、これが当院のスタンスです。

 

以下にその流れをご説明いたします。

 

まず、施術ベッドに楽な姿勢で寝ていただきます。

この状態で、患者さまの「今のおからだの状態」を観察、把握していきます。

 

具体的には、骨盤の傾き、左右の下肢の長さや重さの違い、左右の肋骨の高さや呼吸による膨らみ具合、筋肉のコリや伸縮具合、皮膚のツヤや色、冷えの有無、お腹の張りや硬結、凹みや動き、頭の重さや、頭蓋骨の状態などをチェックします。

「今のおからだの状態」を、しっかりと把握することで、正常な状態と比べて、どこに問題が起きているのか、どこを改善すべきなのか、が見えてきます。

潰瘍性大腸炎だからといって、お腹(大腸)のみを診るのではなく、他の臓器の状態や、リンパやホルモンの流れ、脳や脊髄の状態、思考や情緒などの精神的な影響も含め、あなたという生命体を包括的に診ていきます。

 

[目次に戻る]

 

三大要因に対するアプローチ

食生活に対するアプローチ

大腸に炎症や潰瘍が出来てしまうのは、「そうなる原因」があるからです。下痢や下血、腹痛や切迫感といった潰瘍性大腸炎の辛い症状は、あくまで「結果」です。

 

結果には、必ず原因があります。

 

ここで言う原因とは、「自己免疫の異常」という事だけではありません。

 

潰瘍性大腸炎においては、食生活は寛解・増悪に関わる重要な要素です。

避けた方が良い食品・食材、積極的に摂った方が良い食品・食材については、本やネットで、様々なことが言われています。

 

有益な情報や参考にして頂いて結構ですが、積極的に摂った方が良いとされる食材が、潰瘍性大腸炎患者さま全員に良い訳ではありません。

避けた方が良いと言われる食品が、全員に悪い訳ではありません。

 

それはなぜか?

 

答えは簡単です。

 

「一人ひとり、からだが違うから」

 

何を当たり前のことを!

とお叱りを受けそうですが、この当たり前の事が分かっているのに、その当たり前を考慮していないのが、現状です。

 

潰瘍性大腸炎に良い食品として、よく話題に上るヨーグルトですが、その効果に関しては賛否両論があります。

 

「乳酸菌が腸にいい」

「牛乳の糖を分解できないから、腸には悪い」

 

ネットで調べれば、情報は山程出てきます。

そして、情報過多で判断に迷ってしまう。

 

当院でも、食べ物に関しては、患者さまによく聞かれます。

「これはいいですか?あれはダメですか?何がいいんですか?」

と。

 

私の答えはひとつです。

「良いと思うなら試してください。それで、症状がひどくなったら止めてください」

 

明らかな刺激物や、添加物や保存料満載の食品でなければ、食べ物は何でも良いと思っています。

 

要は着眼点の違いです。

当院では、食品・食材の良し悪しではなく、それを摂った時の患者さまのおからだの反応を診ています。

 

消化液の分泌はどうか?

消化酵素はちゃんと出ているか?

ホルモンはどうか?

臓器の位置関係、動きはどうか?

 

これらをチェックして、正常な状態と比べてエラーが出ているところがあれば、それを正常な状態へと戻せる環境作りを行います。

 

この視点でからだを診て、治療を行っていくと、最初はダメだった食材・食品が、ある時から食べても平気になるといった変化が起こります。

 

大腸に対する影響だけを見ていたのでは、潰瘍性大腸炎の改善は叶いません。

他臓器、他器官、からだ全身を診ていくために、「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」が必要なのです。

 

[目次に戻る]

 

ストレスに対するアプローチ

潰瘍性大腸炎の改善、増悪に関する重要な要素として、食生活と並んで言われるのが、ストレスの問題です。

 

病院でドクターに言われます。

「なるべくストレスがかからないように生活してくださいね」

 

ネットや書物にも、同じことが書いてあります。

 

(それが出来たら苦労しないよ・・・・)

 

そう思いませんか?

 

私は物凄ぉーくそう思っていました(笑)。

 

食生活はある程度コントロールできたとしても、ストレスに関しては、なかなか自分で自覚、コントロールが出来ないものです。

 

これに対する対応として、当院では、頭を重点的に診ます。

具体的には、頭蓋骨の状態(形、硬さ、動きなど)や脳の動き(呼吸、左右のバランス、脳脊髄液の状態など)を確認して、エラーが出ているところを解除できるように調整を施します。

 

頭蓋骨と脳に関しては、専門的な知識が多分に必要となってくるので、細かい説明はここでは割愛させていただきますが、分かりやすいところ一つ挙げてご説明いたします。

 

潰瘍性大腸炎でも用いられるプレドニンという薬。

ステロイド剤という超強力な抗炎症剤です。

 

ステロイドホルモンは、人体では、「副腎」という腎臓の上に乗っているアーモンド状の器官から分泌されています。

ご存知の方も多いと思いますが、人体にストレスが加わった際に、ストレスからからだを守るべく分泌される物質です。

 

この「副腎」と関連が深いのが、頭蓋骨のてっぺんに位置する「頭頂骨」と呼ばれる左右一対の骨です

 

「オーマイガー!なんてこった!」と頭を抱える姿勢。この時に、両手で触っているのが頭頂骨です。

 

 

潰瘍性大腸炎の患者さまでは、初診時には、ほぼ100%と言っても過言ではない位、この頭頂骨にエラーが出ています。

この頭頂骨を本来の状態に調整してあげることによって、副腎の機能が上がり、ストレスに対する抵抗力が上がります。

 

ストレスを避けるという無理難題を考える前に、同じストレスの環境下でも、それに対する抵抗力、持久力を上げるべくおからだを調整する。

 

それが、当院が提唱する「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」です。

 

ちなみに、近年増えている「副腎疲労症候群(アドレナル・ファティーグ)」と呼ばれる病気に関しても、この頭頂骨の調整は外せない治療です。

 

[目次に戻る]

 

体質に対するアプローチ

潰瘍性大腸炎に限らず、アトピーやアレルギーなどは、いわゆる体質に依るところが多分にあります。

 

「体質改善」と言うのは簡単ですが、実行するには相当の労力が必要です。

そもそも「体質」という言葉ですが、辞書を引くと「遺伝と環境の相互作用によってつくられる」と出ています。

環境とは、自然環境や食生活、ライフスタイルなども含まれますので、ここでは「遺伝」という部分にフォーカスしてご説明いたします。

 

先の辞書を引くと、「遺伝とは、親から子へ形質が伝わること」と出ています。

遺伝に関わるものとして、DNARNA、細胞の核、染色体などのワードが出てきますが、ここでは、これらの難しい単語をまとめて「情報」という一語に置き換えて考えます。

 

「遺伝とは、親から子への情報の伝達」

 

この伝達された情報の中に、元来弱い臓器の情報や、機能の弱点の情報が含まれます。

いわゆる「お母さんに似て胃腸が弱い」とか、「お父さんと一緒で血圧が高い」などがそれです。

 

潰瘍性大腸炎は、「遺伝はしない」と言われておりますが、近年では、親族間で発症する割合が高くなっています。

これは、「潰瘍性大腸炎は遺伝しないが、潰瘍性大腸炎になる要素を持っている体質(情報)は遺伝する」と解釈できます。

 

このような情報の伝達は、お母さんのお腹の中、まだ胎児の段階に行われます。

ですので、本当に体質(情報)を改善しようと思うなら、ここまで考えを広げる必要があります。

 

そして、体質(情報)を改善するためには、人間のからだを細胞レベルにまで分解して捉えることが必要になります。

 

情報を持っているのは細胞であり、からだを形成するのは細胞です。

人体にある372000億個の細胞には、それぞれ固有のリズムが存在し、互いが共鳴することで影響を及ぼし合っています。

このリズムのズレが積み重なる事が、病気を引き起こします。

 

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」は、細胞個々が持つリズムをも整える治療法です。

 

[目次に戻る]

 

当院の治療適応となる潰瘍性大腸炎の分類

当院での治療が適応となる潰瘍性大腸炎の分類を、色分けしてご説明いたします。

 

病変の拡がりによる分類

直腸炎型、左側大腸炎型、全大腸炎型、区域性大腸炎型

病期による分類

活動期、寛解期

重症度による分類

軽症、中等症、重症、劇症

臨床経過による分類

初回発作型、再燃寛解型、慢性持続型、急性劇症型

 

各々の分類の、赤字青字のタイプが、当院での治療適応となります。

赤字のタイプにつきましては、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」で、高い確率で改善が望めます。

また、青字のタイプにつきましては、患者さま個々の体質により、治療効果は異なります。

当たり前の話ですが、劇症タイプは治療不適応となります。

 

また、罹患歴(発症してからの年数)やライフスタイルによっても、治療効果は異なります。

 

[目次に戻る]

 

妊娠中・ご出産直後の方の治療

妊娠中の治療

女性の患者さまでは、妊娠中、または出産後数年以内に潰瘍性大腸炎を発症された方が多くいらっしゃいます。

 

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」では、からだが拒否反応を起こすような強い刺激は加えませんので、妊娠中または出産後、日の浅い方でも安心して施術を受けていただくことが出来ます。

 

また、妊娠中は、お腹(子宮)が大きくなる関係で、腸は圧迫を受けます。これにより、便秘や下痢が起きやすくなることや、消化液や消化酵素の分泌が変わり、潰瘍性大腸炎の症状を引き起こすことがあります。

 

また、お腹(子宮)が大きくなり、重力で下に引っ張られるので、内臓の下垂が起きます。

腹部と胸の境目にある横隔膜が下垂することにより、横隔膜周囲の内臓(肝臓、胃、心臓、脾臓など)も併せて下垂し、その下に位置する臓器(腎臓、膀胱、小腸、大腸など)は圧迫を受けます。

 

妊娠中に起こる腰痛や尿のトラブルの多くは、この内臓の下垂が原因です。

 

個々の内臓には、それぞれ「位置感覚」というものがあり、本来の位置にあることで、100%の力を発揮できるようになっています。

逆に言えば、位置がズレることで、本来の力が出なくなってしまいます。

 

お母さんのからだが、本来の力を出せなくなると、お腹の赤ちゃんに対しても悪影響です。お母さんの体調は、如実に赤ちゃんに反映されます。

 

潰瘍性大腸炎に限らず、妊娠中の治療は、お母さん本人のみならず、お腹の赤ちゃんの治療にもつながります。

 

事実、当院で妊娠中に継続して治療を受けていただいた方は、初産の方、経産婦さん、どちらの場合でも、皆さん安産です。

 

赤ちゃんに視点を当てて考えると、お母さんのお腹の中にいる段階から治療を受けていた子は、発育が良く、大きな病気やトラブルがほとんどありません。

 

目まぐるしく環境が変わる現代、「健康な子育ては、お母さんのお腹の中にいる頃から」

当院が広く訴えたいことです。

 

 

出産直後の方の治療

出産直後はホルモンのバランスも不安定なり、潰瘍性大腸炎が増悪することもあります。

 

また、出産で大きく開いた骨盤の影響で、腸の位置や動きも変わります。

 

これらを整える上でも、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」は有効です。

 

ホルモンの分泌に重要な器官は、脳の視床下部と下垂体という部位です。

ここが発信基地となって、ホルモンの分泌・調整が行われます。

 

ホルモンバランスの調整のためには、この視床下部、下垂体に、的確なアプローチをすることが必要になります。

 

また、「産後の骨盤矯正」という言葉をよく聞きますが、骨盤を整えただけでは、不調の改善には不十分です。

 

骨盤の矯正と共に、その中にある子宮、卵巣、膀胱、腸(大腸、小腸)の位置や機能を整えることで、初めて不調の改善につながります。

 

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」では、これら、ホルモンバランスや、骨盤、その中の臓器状態まで、広い視野で捉え、からだが本来持つ機能を発揮出来る状態へ導きます。

 

[目次に戻る]

 

子供の治療(小児の潰瘍性大腸炎)

難病情報センターの発表によると、潰瘍性大腸炎の発症年齢のピークは、「男性:2024歳、女性:2529歳」と言われていますが、幼い子供から高齢者まで、発症年齢は多岐に渡ります。

 

臨床の場で感じることですが、ここ数年は「小学生、中学生での発症」、「40,50代での発症」の患者さまが増えました。

 

小児(15歳未満)の潰瘍性大腸炎の治療においては、腹痛・下痢・下血・切迫感といった潰瘍性大腸炎の特有の症状の改善に加えて、成長障害も考慮した治療を施す必要があります。

 

また、多感な時期であることから、排便の悩みは大きなストレスになります。

 

「学校で頻繁にトイレに行かなければならない」

「トイレが間に合わない」

「トイレの不安がつきまとい、学業、部活に集中できない」

 

深刻な問題です。

 

私は17歳で発症しましたが、青春時代に排便の悩みがあるというのは、それはもう、とてつもないストレスです。

 

「トイレが間に合わない」柔らかい表現ですが、ストレートに言えば「ウンチを漏らしてしまう」ことです。

 

思春期、友達といる場で、好きな異性がいるところで、

「ウンチを漏らしてしまう」

どれだけ悲しく、恥ずかしく、屈辱的であることか。

 

本人は、その事でどれだけ心に傷を負うことか。

経験者にしか分からないことです。

 

親や先生には、余計な心配をされるのがイヤで言えません。

友人には恥ずかしくて言えません。

 

誰にも言えず、一人抱え込む。

 

そんな子がどれほどいるか。

 

そんな子と、潰瘍性大腸炎の子を持つ親御さんへ、私は声を大にして言いたい。

 

「あなただけではないですよ」と。

 

当院では、恥ずかしいトイレの失敗も、オムツをつけての通学も、何も隠すことはありません。

 

あなたのお悩みは、私が経験してきたことです。

 

治療の技術だけでなく、同じ潰瘍性大腸炎の患者として、心にも寄り添える、そんな治療家でいたいと思っております。

 

当院では、院長松坂の体験もあって、小児、学生の潰瘍性大腸炎の治療には、特に注力しております。

 

[目次に戻る]

 

治療の頻度と治療回数

潰瘍性大腸炎による大腸の炎症の範囲、潰瘍の程度、罹患歴(潰瘍性大腸炎を発症してからの期間)、ライフスタイル等により、適切な治療頻度や回数は異なります。

 

当院では活動期(増悪期)の潰瘍性大腸の場合、治療によるおからだの反応、変化を鑑みて、週に1回以上の治療を推奨しております。

(※現状、ご予約が埋まっている場合が多く、状況によっては週に1回以上の治療をお受けできない場合もございます。その場合でも、ご自宅で出来るケアをお伝えしております。)

しかし、罹患歴が10年を超える方や、全大腸炎型ないしは、慢性持続型の方で、腹痛・下痢・下血の症状の激しい方の場合、週に1回だけの施術では症状の改善が困難な場合がございます。 

このような場合、排便回数や腹痛、下痢・下血の頻度、貧血や関節痛などの全身状態によっては、問診の段階で週に2回の施術をご提案させていただきます。

 

また、外科手術後の方で、残存する直腸や、Jポーチ内の炎症(回腸嚢炎)の方の場合も、治療開始後しばらくは、週に2回以上の治療を推奨しております。

 

潰瘍性大腸炎の治療だけでなく、全ての疾患の治療において言えることですが、

 

【症状の重い(激しい)時は治療の間隔を詰めて、症状が軽減してきたら間隔を開けていく】

 

これが十分な効果を得るために必要な原則です。

 

施術によるおからだの反応・変化 > 潰瘍性大腸炎の症状の増悪

 

という図式にならなければ症状の改善は望めません。

 

そしてこの状態にすることが出来たなら、寛解期へ導くことが可能になります。

症状が落ち着いてくれば、治療頻度も間隔を空けていきます。

寛解の状態になれたのなら、2週間、または3週間に1度程の治療で、良い状態を維持することも可能です。

 

寛解後、出来ることなら、月に1度位の頻度で、治療を継続されることをお勧め致します。

 

定期的におらだのチェックをして、一定の健康状態を保つことが出来れば、潰瘍性大腸炎の増悪を防ぐことが出来ます。

 

持病と上手く付き合う秘訣は、「症状が出てから治療をする」のではなく、「症状がない良い状態を保つために治療をする」ことです。

 

[目次に戻る]

治療の効果と治療中止の判断

内科治療における5-ASA製剤、プレドニン、G(L)-CAP、レミケード、そのいずれの治療法においても、効果の個人差があるように、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」においても、治療効果には個人差があります。

 

初回の治療から顕著な効果の出る方、3回〜5回の治療で効果を実感できる方、そして極少数ではありますが、残念ながら全く効果の出ない方もいらっしゃいます。

 

当院では初診時に、現在受けている内科的治療法、今後実施する予定の治療法、ライフスタイル等をお伺いし、それを踏まえて症状改善のために必要な治療頻度、治療回数をご提案させて頂きます。

 

治療開始後、一定の間隔、頻度で治療を受けて頂き、当初の予測期間を過ぎても、
腹痛・下痢・下血等の潰瘍性大腸炎の固有症状の改善、
貧血・関節痛等の全身状態の改善、
どちらも全く実感できない場合には、申し訳ありませんが、当院の治療では力不足です。

 

この場合には、治療の中止をご提案させて頂く場合もございます。

 

このような苦渋の決断をしなければないことも稀にありますが、有限な時間を有効に使って頂きたいが故の判断です。

 

その旨、どうかご理解の程よろしくお願い申し上げます。

[目次に戻る]

 

意志の確認

冒頭でも申し上げましたが、

「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」とは、患者さまと二人三脚で、大幅なQOLの改善を目指す治療法です。

患者さまご自身に「これで潰瘍性大腸炎を改善させよう!」という意志がなければ、二人三脚は叶いません。

 

当院では、お電話またはメールでのご予約時、初診の治療に入る前の、問診表ご記入時、初診治療後のお会計時、の計3回、患者さんご本人の治療に対する姿勢の確認をさせていただいております。

 

「しつこい!」と思われますか?

そう、しつこいのです(笑)

 

しかし、この意志の確認作業なくして、今後の治療の継続はありえません。

 

難しい病気に、正面切って立ち向かうのです。

同じ方向、同じ気持ちで対峙しなければ闘えません。

 

  • 治療さえしていれば、よくなる
  • 私には私の考えがある(持論を曲げない、話を聞かない)
  • とりあえず数回だけ受けてみよう

 

そう思っている方は、どうか当院には来ないでください。

お互いに時間のムダです。

 

  • UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」でよくなりたい!
  • 日常生活、食事のアドバイスをもらって、実行したい!
  • 可能性にかけて、改善に向けて一緒に頑張る!

 

そうお考えの方、そう思える方は、是非いらしてください。

 

きっと新しい可能性を感じて頂けるはずです。

 

[目次に戻る]

 

当院における潰瘍性大腸炎の治療実績

※下記の内容は2017年当時のものです。
2019年6月現在、更に多くの方にご来院いただき、嬉しい改善の様を見ております。

最新のデータは、改めて記載をさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。

多忙につき作業が追いつきません故ご了承くださいませ。

 


 

当たなうら治療院にて、潰瘍性大腸炎に対する治療を始めて6年が経ちました。 

この6年間の間に、診させて頂いた潰瘍性大腸炎・クローン病の患者さまは、129名(延べ人数ではなく個体数)です。

(※2017年4月時点の当院統計です)

潰瘍性大腸炎という難病を、ひとりの治療家が診ている数としては、多い方ではないでしょうか。

 

当院の治療法に可能性を感じ、臨んで頂いた129名の患者さまには、改めて感謝の念でいっぱいです。

 

当院にいらして頂いた患者さまを、潰瘍性大腸炎の分類で分けると、

 

  • 直腸炎型:38
  • 左側大腸炎型:24
  • 全大腸型:38
  • 区域性大腸炎型:7
  • 外科手術後:5
  • 不明(病院で詳しい説明を受けていない):10
  • クローン病:7

 

という内訳でした。

 

また、この129名の方の治療効果としては、

 

  • 当院の治療で効果のあった方:101名(約78%)
  • 残念ながら効果のなかった方:7名(約5%)
  • 治療回数1,2回のみの方:21名(約17%)

 

となっております。

 

効果のあった方とは、ご来院当初に予診表にご記入頂いた症状(腹痛、下痢、下血、切迫感、粘液便、貧血、関節痛、疲労倦怠感など)の改善を、ご自分ではっきりと感じることの出来た方です。

 

効果のなかった方とは、こちらがご提案させて頂いた治療頻度、治療回数(5回以上)でご通院頂き、ほとんど効果を実感して頂けなかった方です。

 

治療回数1,2回のみでご通院頂けなくなった方につきましては、継続しない(したくない、できない)理由があったのだと思います。

 

 

残念ながら効果のなかった方、7名(全体の約5%)を分析して見ると、

<病変の拡がりによる分類>

  • 直腸炎型:1
  • 左側大腸炎型:3
  • 全大腸炎型:1
  • 外科手術後:1
  • 不明:1

 

<臨床経過による分類>

  • 再燃寛解型:5
  • 慢性持続型:1
  • 外科手術後:1

 

<罹患歴>

  • 1年未満:1
  • 2年〜5年未満:2
  • 5年以上:3
  • 外科手術後:1

 

という結果になりました。

※2017年4月の時点での当院統計です。


 

 

ここから、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」では、潰瘍性大腸炎の病変の拡がりや臨床経過、罹患歴によって、明確な治療効果の差は出ないということが分かりました。

 

上記のように、罹患歴が浅い方、病変の拡がりが少ない方でも、潰瘍性大腸炎の症状が改善できない方がいる一方、罹患歴10年以上の方、病変の拡がりが大きく、寛解期の経験がなかった方でも、症状改善が叶った方もいらっしゃいます。

 

この差はどこからくるのか。

これを探し、明らかにしていくことは、今後のテーマでもあります。

 

タイプ、分類によって、明確な差は出なくても、治療効果の大小を左右する明らかな要因があります。

 

それは、

ちゃんと治療に通っていただいても、

いくら食事に気をつけていても、

過労続きや睡眠不足では、

症状の改善は難しい。

ということです。

 

よくよく考えれば当たり前のことですが、就労、就学しながら治療を行う方がほとんどですので、「無理をしない」ということは、意外と難しいことです。

 

お仕事や学業については、わたしが口出し出来る領域ではないので、細かいことは申しませんが、症状改善を第一に考えるのであれば、日々の睡眠時間は、最低でも6時間は確保し、休日には仕事を離れ、おからだを休める、といった具合に、ご自分でケアして頂くことも大切です。

 

[目次に戻る]

 

治療を受けて頂いた患者様の声

 

こちらより「患者様の声(潰瘍性大腸炎)」のページをご覧ください。

 

(重要)

昨今、このような患者さまのお声を代行(代筆)する業者もおりますが、以下は、全て実際に、当院で施術を受けていただいた患者さま直筆のお声です。

同じ潰瘍性大腸炎に苦しむ方、ないしは、その方のお近くにいらっしゃる方であれば、一読していただければ、本当に患者さまがお書きになったものか否かは、容易にご判断いただけると思います。

 

[目次に戻る]

 

西洋医学の治療効果を高め、弱点を補う

プレドニンの内服や注腸、レミケードやヒュミラの治療を受けても、潰瘍性大腸炎の症状のコントロールができず、当院の治療を受けに多数の方がいらっしゃいます。

 

このような患者さまの場合、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」を開始すると、それ以後のレミケードやヒュミラの効果を実感できるようになったとのお声をよく伺います。

 

これは、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」を取り入れたことにより、患者さまのおからだが変化し、「薬剤の効果を受容できるからだ」に変わったためだと推測しております。

また、プレドニンを使用している方に関しても同様に、

 

「〇〇mgでは効果がなかったのが、効くようになった」

「以前は、〇〇mgまで減薬すると再燃していたのに、今回は大丈夫」

 

などのお声を頂戴しております。

 

プレドニン(ステロイド剤)に関しては、その副作用が大きくクローズアップされてしまい、「ステロイド=恐いもの」という方が多いですが、使い方によってはとても助けになる薬です。

 

潰瘍性大腸炎の分類で重症に入るような方の場合は、日常生活の質の向上を考えた時、症状のきつい時には、抗炎症作用の強いステロイド剤で強力に症状を抑える事が賢明な場合があります。

ステロイド剤の恐いところは、長期間・多量に使用をした時です。

逆に言えば、短期間・適量の使用で潰瘍性大腸炎の症状のコントロールができ、リバウンドすることなく、ステロイド剤からの離脱が叶えば恐れることはありません。

 

ステロイドは諸刃の剣ですが、自分に向いた刃をうまく躱すことが出来れば、相手を倒すためには大変強力な武器になります。

 

ステロイド剤と、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」の併用のメリットは、ステロイド剤を減薬していく段階で、症状が再燃するリスクを抑えることと、ステロイド剤による全身に及ぶ副作用を、出来る限り抑えることです。

 

プレドニン内服薬で考えると、15mg又は10mgまで減薬してきた辺りが、再燃の危険が高く、一番注意しなければならない時です。

これは、通常、副腎から自然に出るステロイドホルモンの量が、この10〜15mgだと言われていることに起因します。

プレドニンを長期に渡り服用すると、副腎自体の活動が弱まり、副腎がうまく機能しなくなってしまいます。

副腎自らが働かなくても、外から定期的にステロイドが入ってくるので、怠け癖がついて、いざ働かなければならない時に、働けないのです。

この「魔の10mg」とも呼べる境界線を越すためには、お休みしている副腎の機能を呼び起こすことが必要です。

冒頭でも述べたように、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」では、大腸のみならず全身を診て治療をしますので、この副腎の機能を呼び起こすことももちろん可能です。

 

5-ASAと呼ばれるペンタサ、アサコールだけでは症状のコントロールができず、プレドニンやレミケード、ヒュミラの治療を行ったのにもかかわらず、それでも症状の改善がみられない。

こうなると、内科療法では為す術がなくなってきて、外科手術が視野に入ってきます。

 

しかし、まだ選択肢は残っています。

 

外科手術の前に、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」という選択肢があります。

 

[目次に戻る]

 

補完療法(民間療法、代替療法)の選び方

潰瘍性大腸炎は国が定める特定疾患のなかで、一番患者数の多い疾患です。(平成29年現在)

患者数が多いということは、それだけマーケットも巨大になります。

 

潰瘍性大腸炎に良いとされる食品や飲料、サプリ、ハーブ、健康法などなど。

いろいろな「改善方法」を耳にします。

 

わたしも内科で闘病している時は、いろいろ試しました。

全く合わないものから、何となく合っていそうなものまで、効果はまちまちでした。

 

潰瘍性大腸炎に限らず、どんな病気であれ、補完療法に対する当院の考えは一貫しています。

 

  • 大前提として、健康に害がないもの
  • お悩みの症状改善の逆効果にならないもの(悪化しないもの)
  • 他臓器に悪影響を及ぼさないもの

 

上記を満たすものであれば、本人が試してみたい、何か良さそう、と思うものはやってみれば良いと思います。

 

潰瘍性大腸炎の方が100人いれば、100人の方全てに合うものはありません。

乳酸菌が合う方もいれば、ダメな方もいる。食物繊維然り、発酵食品然り。

合うか合わないかは、試してみなければ分かりません。

 

言わずもがなですが、100人の方全てに合わないものは、論外です。

 

ここで一つ苦言を呈しますが、善かれと思って一生懸命続けている補完療法が、その方の体質に合わず、逆に状態を悪化させている場合があります。

 

潰瘍性大腸炎の方は、真面目で勤勉な方が多いので、治療方法や改善方法をいろいろと調べます。

皆さん、潰瘍性大腸炎について、とても勉強をなさっていて、多くの知識を持ってらっしゃいます。

しかし、時としてこれが仇になります。

 

あれこれやり過ぎて、どれが効いているのか分からない。

 

例えば、アサコールの内服だけではイマイチ状態がコントロールできない。なので、ネットで調べて、Aという乳酸菌と、Bという漢方、Cというサプリを同時に始めた。

 

この方の体質的には、Aの乳酸菌の効果はどっちつかずだが、Bの漢方は合う、逆にCのサプリは合わない。

 

もし、こうだった場合、この方の状態、症状はどうなるでしょうか?

 

想像できますよね。

きっと、症状は平行線です。

プラスとマイナスで打ち消されて、そのままです。

 

「じゃあ、合わないCのサプリを辞めればいいじゃん」

と誰もが思うはずです。

 

その通り。

簡単なことです。

 

しかし、実際は、これが以外と難しい。

 

先に述べましたね、「皆さん、とても勉強なさっている」と。

ここがネックになるのです。

時間をかけて、たくさん知識を集めて、お金をかけて補完療法を始める。

それが間違っていたと言われたくない、自分の選択を否定したくない。

頑固というか、プライドというか、そんなものが正しい判断の邪魔をします。

 

やってみなくては分からないのですから、間違いもあって当然。

むしろ、トライ&エラーを繰り返さなければ、正解にはたどり着けません。

 

大切なことは、間違いに気づいたら、もしくは、その道のプロに指摘されたら、立ち止まって修正をすることです。

こうすれば、間違いは経験値になり、健康にまた一歩近づきます。

 

わたしは潰瘍性大腸炎の患者としても、治療家としても、「潰瘍性大腸炎のプロ」です。

 

同じ潰瘍性大腸炎で苦しむ患者さまの、それまでの頑張りを否定したくてご指摘をするのではありません。

 

潰瘍性大腸炎の苦しみは、誰よりもよく知っています。

その苦しみから、少しでも早く抜け出してもらいたいから、最善の方法をご提案しているのです。

それまでのご自分の考えは、少し横に置いて頂いて、わたしのアドバイスに耳を傾けて頂ければ幸いです。

[目次に戻る]

 

当院から患者さまへのお願い

「意志の確認」の項目でも述べましたが、

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」は、患者さまと二人三脚で、大幅なQOLの改善を目指す治療法です。

 

しかし、わたしが患者さまとご一緒できる時間、治療をご提供できる時間は限られています。

言い換えれば、患者さまがお一人で過ごす時間の方が、圧倒的に多いのです。

この「お一人で過ごす時間」をどう使って頂くかで、治療の効果には大きな差が出ます。

 

お辛い症状をたき火の炎に例えれば、わたしは治療を施すことで、炎に水をかけます。

炎が燃え広がらないようにする作業です。

 

患者さまには、仕事量を調整する、睡眠時間をしっかり確保する、食生活を見直す、といったライフスタイルの調整をして頂き、一緒に炎を小さくする作業をして頂きます。

これは、炎の元となる薪をどけてもらう作業です。

 

どちらか一方だけではダメです。

同時進行で行うことが、二人三脚で、大幅なQOLの改善を目指すことにつながります。

 

これが、仕事量は増える一方、睡眠もろくに取れない、暴飲暴食をするなど、からだにとって負担をかけ続ける状況が続くようであれば、大幅なQOLの改善は叶いません。

 

これはまるで、こちらが炎を消そうと水をかけている側で、新たに薪をくべている様なものです。

 

先に述べた体質に合わない補完療法を続けることも、同じことです。

 

鎮火できるはずの炎は、逆に大きく燃え広がってしまいます。

 

貴重なお時間と対価を費やして、治療を受けて頂くのですから、同じ概念を持って、二人三脚で大幅なQOLの改善を叶えましょう!!

 

[目次に戻る]

 

医療機関への通院が必要な理由

潰瘍性大腸炎の怖さは、状態の良い寛解期であっても、疲労やストレスが原因となり急に再燃、増悪してしまうことです。

 

再燃、増悪の中でも、急性激症型(急性電撃型)と呼ばれるタイプは、きわめて激烈な症状で、中毒性巨大結腸症、穿孔、敗血症、など生命の危険を伴う状態となり、緊急手術が必要となります。

 

この時、普段から通院している病院があるか否かで、初動のスピードが大きく変わります。

 

わたしも内科で闘病中には、何度か救急車のお世話になりましたが、その際には、定期的に通院していた潰瘍性大腸炎の専門医のいる病院で命を救われました。

 

東西の医療には、それぞれ得手不得手があります。

どちらか一辺倒になるのではなく、状態や経過にあわせて、東西の医療の強みをうまく活用することが、潰瘍性大腸炎と上手に付き合うコツです。

 

画像や数値のみで、人間のからだの全てを知ることは出来ませんが、血液検査や大腸内視鏡検査は、客観的にからだの状態を把握する有効な手段です。

 

血液検査では白血球数(WBC)や炎症反応タンパク(CRP)、血球沈殿速度(ESR)により、潰瘍性大腸炎による大腸の炎症の程度がわかります。

 

赤血球数(RBC)、ヘモグロビン(Hb)の値は、貧血状態の有無。

総タンパク(TP)、アルブミン(Alb)、総コレステロール(T-Cho)の値からは全身の栄養状態がわかります。

 

また、血液検査にて各臓器の数値を確認することで、薬の副作用をチェックすることができます。

 

GOT(AST)、GPTALT)は肝臓の状態。アミラーゼ(AMY)は膵臓。

尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cre)の値で腎臓の状態がわかります。

 

大腸内視鏡検査では、大腸粘膜の炎症の状態を確認します。

検査前に飲む多量の下剤は不味くて苦しくて嫌ですが、1年に一度は検査を受けて大腸粘膜の状態を把握しましょう。

 

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」を用いて潰瘍性大腸炎の治療をすることにより、腹痛や下痢、下血の症状が改善されれば、検査データ上にも変化が現れます。

 

数値の改善がみられれば薬の服用量も減らす事ができます。

 

内科的な潰瘍性大腸炎の治療と、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」を併用することにより、寛解期をうまく維持することができれば、ステロイドや免疫調整剤などの減量・離脱も可能になります。

 

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」による潰瘍性大腸炎の治療の一番の目的は、必要最低限度の薬の使用で寛解期を維持出来るからだに変えていくということです。

 

[目次に戻る]

 

当たなうら治療院 院長 松坂の思い

冒頭でも述べましたが、わたしも潰瘍性大腸炎の患者です。

 

発症は17歳、全大腸炎型・慢性持続型・難治性というたちの悪いタイプで、ペンタサの内服だけでは症状を抑えることが出来ず、プレドニンの内服、プレドニン坐薬、リンデロン注腸、大量下血で緊急入院をした際には、ステロイドパルス療法も受けました。

 

当時、医療保険の適応になったばかりだったG-capも試しましたが、効果は一時的なものでした。

免疫調整剤のイムランも試しましたが、症状の改善には至りませんでした。

 

当時受けられる内科的治療をすべて経験し、もう為す術がなくなったとき、ドクターから手術適応と診断されました。

 

潰瘍性大腸炎を発症して、5年目。

当時、22歳。

鍼灸師免許を取得した年のことです。

 

わたしは手術の予後が悪く、術後数ヶ月は辛い時期がありましたが、徐々にからだも回復して、術後半年が経つ頃には、仕事にも復帰できるようになりました。

 

今まで満足に働けなかった分、精力的に仕事に打ち込みました。

「今度は自分が潰瘍性大腸炎を治療する番だ!」

と意気込み、様々な治療法の勉強会に参加し、潰瘍性大腸炎を治療できる技術を模索し続けました。

 

いま、当たなうら治療院がご提供するUC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」は、わたしが治療家として探し、学び、覚え、鍛え、磨いてきた技術と想いの結晶です。

 

もし、あなたご自身が、潰瘍性大腸炎でお悩みなら、あなたのご家族が、ご友人が、パートナーが、

あなたの大切な人が、潰瘍性大腸炎でお悩みなら、

是非、当院にお越しください。

当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」が、

きっとお役に立てるはずです。

 

「難病」という言葉に、落胆する必要はありません。

「特定疾患」という符号に、悲観する必要はありません。

 

それらはただの分類、言葉に過ぎません。

 

病名で考えるのではなく、おからだ全体を広い視点で捉えれば、お辛い症状を改善する糸口は様々なところに見つかります。

 

「ペンタサ、アサコールが効かない」

「プレドニンが減量できない」

G-cap、レミケードでも満足な効果が得られなかった」

「食事制限もしている。青汁を試した。青黛も使ってみた。でも・・・」

 

大丈夫、それだけが全てではありません。

 

諦めるのは早すぎます!

 

潰瘍性大腸炎の改善に、当院の「UC(潰瘍性大腸炎)改善メソッド」という選択肢を加えてみてください。

 

きっと、新しい可能性が見えてくるはずです。

[目次に戻る]

 

施術料金

初診料
初診料4,000円(税抜き)
施術料
一般(大学生以下)7,000円(税抜き)
高校生6,000円(税抜き)
中学生5,000円(税抜き)
小学生以下4,000円(税抜き)

※初めての方は、施術料に加えて、初診料をいただきます。
※施術料金は税抜きで表記してあります。お会計時には、消費税が加算されます。